【緊急報告】自転車保険加入率の実態
- Takeshi Matsunaga

- 1月19日
- 読了時間: 4分
更新日:1月20日
アジア自転車教室アンケートが映す「安全UX(ユーザー体験)の入口」。自転車保険加入率のみならず、自転車保有率・ヘルメット保有率についても聞いてみました。その実態を報告します。
2025年11月24日から2026年1月18日までの約2か月間、アジア自転車教室では273名の参加者にアンケートをお願いしました。参加者の多くは「乗れない」「怖い」「ブランクがある」といった不安を抱えて来てくれた方々です。折しも青切符導入前。だからこそ、この数字には“初心者のリアル”がそのまま映っています。結果の数字は冷たく見えますが、その背景には一人ひとりの物語があります。今回は、その「声なき声」を社会に届けたいと思います。

【自転車】保有率53.1%(全国:約6割弱※1)
全国平均より少し低い数字ですが、これは「買ったけれど乗れないまま」「そもそも自転車を持つことに不安がある」という声の裏返しでもあります。教室では、まず「自転車と仲良くなるところ」から始めます。
サドルの高さ調整、ブレーキの握り方、ペダルの踏み出し方など、乗る前の「安心の準備」を丁寧に整えることで、参加者の表情が少しずつ変わっていきます。数字の背景には、技術以前の「怖さ」や「不安」があり、そこに寄り添うことが安全UXの第一歩だと感じています。
【ヘルメット】保有率57.2%(全国:17.0%※2)
全国平均と比べると非常に高い数字です。不安があるからこそ、まず「形から安全を整えたい」という気持ちが伝わってきます。ただ、実際にはサイズが合っていなかったり、正しいかぶり方を知らなかったりするケースが多く、教室では毎回フィッティングの時間を必ず取っています。
「どっちが前でどっちが後ろ?」「サイズ調整もできるのね」「え、こんなに深くかぶるんですね」「ストラップってここまで締めるんだ」。そんな声が上がるたびに、ヘルメットは「持っているだけでは守れない」ことを実感します。ここを丁寧に整えることで、参加者の安心感は一気に高まります。「かぶり方ひとつで、怖さが安心に変わる」。その瞬間を何度も見てきました。
【自転車保険】加入率28.8%(全国:65.6%※3)
最も特徴的だったのがこの数字です。全体の平均は28.8%でした。そして「子ども教室」では41.8%と比較的高い一方、「マンツーマン(大人含めてだれでも参加OK)教室)」は14.0%にとどまりました。
「まだ乗れていないので保険を考える段階にいない」「まずは乗れるようになってから」という声が多く、行動変容の「前段階」にいる人たちの姿が数字に表れています。一方ですでに「家族ぐるみで加入しています」と答える方もいて、家庭によって安全意識の差が大きいことも見えてきました。
教室では、乗れるようになったタイミングで「保険は『安心して外に出るための鍵』ですよ」と伝え、加入の考え方や選び方を丁寧に説明しています。「押しつけないけれど、必要性はしっかり伝える」。これはアジア自転車教室が大切にしている姿勢です。参加してくれた方が、一人でも多く自転車保険の存在を知り、自分に合った形で加入してくれることを心から願っています。
最後に:安全UXは「みんなでつくる文化」
今回のアンケートは、初心者や不安層にとって、自転車の安全は「乗れるようになる前」から始まっていることを教えてくれました。自転車青切符導入を控え、違反・事故対策が強化される中、初心者層の安全UXは見過ごされがちな領域です。「取り締まる」ことはもちろん大切ですが、「寄り添い、必要な技術や心持ちを伝えること」も同じくらい重要だと考えています。今回の調査は、まさにその「抜け落ちている部分」を可視化する内容になったと思いました。
改めて、なのですが「自転車に乗れない人、公道を走ることに不安を感じている人に寄り添う」アジア自転車教室は、乗れるようになる技術や心持ちを伝えるだけでなく、安心して公道へ一歩踏み出せる環境をつくる場所でありたいと、これまで以上に強く思っています。どうぞこのブログを読んだ皆さま、今一度「ヘルメットを被る」「自転車保険に加入する」について確認して、日々の自転車ライフを楽しんでください。
そして、もしこの取り組みに共感してくださるメーカー・販売店・保険会社・自治体・警察関係の皆さまがいらっしゃれば、ぜひ一緒に「安全UXの文化」を育てていけたら嬉しいです。「自転車に乗りたいけど怖い」「公道を走りたいけど不安」と思っている初心者や高齢者、子どもたち等々の未来を守るパートナーとして、力を貸していただけると心強いです。事故や違反のない、安全を「当たり前」にする社会を、共に築いていければと思います。
ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。お待ちしています。
【アンケート実施方法】
・アンケート期間:2025年11月24日(月・祝)〜2026年1月18日(日)
・アンケート人数:273名(未回答12名含む)
対象:アジア自転車教室に参加された方(乗れない人/不安な人、未就学児〜60代まで)
・アンケート場所:アジア自転車教室の会場(東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知の5県)



